「相場」と比べても安心は得られない。「平均」と比べても答えは出ない。
人件費に関してネットで調べると「飲食店は25〜35%」みたいな数字が出てきますが、 業態も立地も営業時間も違う他店の数字と比べても、自分の店の正解は分かりませんよね。
必要なのは相場ではなく、自店の適正ラインです。
先に結論
- 相場より先に「自店の必要売上/時」を出す
- 時給1,121円で目標人件費率30%なら、約3,737円/時が目安
- 週1回でも数値を見れば、シフト調整の迷いが減る
2026年の前提
- 最低賃金: 全国加重平均1,121円(厚生労働省)
- 飲食店の正社員不足: 65.3%(帝国データバンク)
「人が足りないのに、人件費は重い」という矛盾した状態が続いています。 だからこそ、感覚ではなく計算で判断する意味があります。
使う式は2つだけ
1) 人件費率
人件費率 = 人件費 ÷ 売上 × 100
2) 必要売上/時
必要売上/時 = 時給 ÷ 目標人件費率
時給1,121円の早見表
| 目標人件費率 | 必要売上/時 |
|---|---|
| 25% | 約4,484円 |
| 30% | 約3,737円 |
| 35% | 約3,203円 |
この表と時間帯別売上を比べるだけで、「どの時間帯が赤字寄りか」が見えます。 14時〜17時あたりが3,000円を下回っている店は多いでしょう。
FL比率も一緒に見る
FL比率は食材費と人件費を足した割合のこと。 人件費だけでは見えない「忙しいのに残らない」を見つけるのに使います。
FL比率 = (食材費 + 人件費) ÷ 売上 × 100
60%を超える週が続いたら要注意です。 食材費が高い商品を回しているのか、シフトが膨らんでいるのか、原因を分けて手を打ちます。
今日やること
- 先週の人件費率を1回計算する
- 時給1,121円で必要売上/時を出す
- 下回る時間帯を1つだけ修正する
- 週末にFL比率を確認する
関連ガイド
KitchenCostでレシピ原価を出しておくと、FL比率の食材費部分がすぐ分かります。人件費とあわせて週次で確認すると、判断が早くなりますよ。
参考データ(確認日: 2026-02-17)
- 厚生労働省 最低賃金1,121円(2025-09-05公表): https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63030.html
- 帝国データバンク 人手不足動向(飲食店65.3%): https://www.tdb.co.jp/report/economic/20250611-labor-shortage/
- Google Suggest(
飲食店 人件費率 計算): https://suggestqueries.google.com/complete/search?client=chrome&hl=ja&q=%E9%A3%B2%E9%A3%9F%E5%BA%97%20%E4%BA%BA%E4%BB%B6%E8%B2%BB%E7%8E%87%20%E8%A8%88%E7%AE%97