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学習塾の授業料、1コマ110円しか残っていないかもしれない(2026年)

講師時給も家賃も上がっているのに授業料は据え置き——1コマ原価を計算して、無理のない改定幅を出す方法を紹介します。

更新 2026年2月18日
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目次

90分の授業を終えて、教室の電気を消す。

講師に2,250円、教室の固定費に520円、教材に120円。 3,000円の授業料から引くと、残りは110円。これが1コマの現実です。

先に結論

  • 授業料は近隣相場ではなく「1コマ原価」から決めると赤字を防げる
  • 1コマ原価は講師人件費+固定費按分+教材費を足すだけ
  • 全コース一斉改定より、新規生から適用or小幅テストが安全

なぜ今見直すのか

消費者物価指数は前年比**+3.2%(2025年平均、総務省統計局)。 最低賃金は全国加重平均1,121円**で前年から66円上昇(厚生労働省)。

講師の時給を上げれば原価が増える。でも授業料を据え置けば利益が消える。 この板挟みを解くには、まず1コマ原価を正確に知ることです。

先に用語をかんたんに

  • 1コマ原価: 授業1コマにかかる全費用
  • 固定費按分(あんぶん): 家賃や光熱費などを1コマあたりに割り振ること
  • 1コマ利益: 授業料から1コマ原価を引いた残り

使う式は3つ

1コマ原価 = 講師人件費 + 固定費按分 + 教材費
1コマ利益 = 1コマ授業料 - 1コマ原価
必要授業料 = 1コマ原価 + 目標1コマ利益

数字で見てみる

  • 1コマ: 90分
  • 講師時給: 1,500円
  • 固定費按分: 520円/コマ
  • 教材費: 120円/コマ
  • 現在授業料: 3,000円
講師人件費 = 1,500 × (90 ÷ 60) = 2,250円
1コマ原価 = 2,250 + 520 + 120 = 2,890円
1コマ利益 = 3,000 - 2,890 = 110円

1コマ110円。週20コマやっても月の利益は8,800円です。 目標を300円にするなら、必要授業料は3,190円。3,000円→3,200円の改定が最初の一歩になります。

失敗しにくい改定手順

  1. 主力3コースの1コマ原価を出す
  2. 現在授業料との差分を確認する
  3. +100〜300円の改定案を2つ作る
  4. 新規生から適用、または年度替わりに段階改定する
  5. 2週間ごとに継続率と利益を確認する

ありがちな失敗

  • 講師人件費だけで計算して固定費を無視する
  • 全コース同時に大幅改定して退塾が増える
  • 改定後に退塾率を追わない

今日やること

  • 主力3コースの1コマ原価を計算する
  • 目標1コマ利益を決める
  • 改定案を2つ作る(例: +150円 / +250円)
  • 適用方法(新規生優先 or 段階改定)を決める
  • 2週間後の見直し日を設定する

まとめ

授業料の改定は「値上げ」ではなく「原価に見合った料金への修正」です。

1コマ原価を知れば、いくら上げるべきかの答えは数字が出してくれます。 まず主力3コースだけ、今日計算してみてください。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

授業料は近隣塾の相場だけで決めていいですか?

相場に合わせても自塾の原価構造が違えば赤字になります。講師人件費・教室固定費・教材費を入れた1コマ原価で判断してください。

最初に計算すべき数字は何ですか?

1コマ原価(講師人件費+固定費按分+教材費)、1コマ利益、目標との差分の3つです。

値上げすると塾生が減りませんか?

一度に大幅改定すると退塾リスクがあります。新規生から先に適用するか、+100〜300円の小幅改定で試す方法が安全です。

どれくらいの頻度で見直すべきですか?

月1回の確認が基本。講師時給の改定時期や年度替わりのタイミングは必ずチェックしてください。

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