ブログ

居酒屋のお通し、続ける?やめる?数字で決める方法(2026年)

『お通し、もういらないかも』と思ったら。やめる前に1人あたり粗利を計算して、代わりの回収策を先に決めておく方法を紹介します。

公開 2026年2月17日
·
更新 2026年2月18日
居酒屋 お通しお通し 原価飲食店 原価計算客離れ 対策小規模飲食店2026
目次

金曜の夜、カウンターで常連さんが言った。 「お通し代、最近どこも取らなくなったよね」

聞き流したけど、ちょっと引っかかった。 うちも、そろそろ考え直す時期かもしれない。

先に結論

  • お通しを続けるか廃止するかは「感覚」ではなく「1人あたり粗利」で判断する
  • やめるなら、代わりにどこで粗利を回収するか先に決めておく
  • いきなり全日変更せず、2週間テストが安全

2026年、なぜ今見直すのか

2026年2月だけで飲食料品の値上げは674品目。そのうち酒類・飲料が298品目と最多です(帝国データバンク)。 値上げの要因として「人件費」を挙げた企業は66.2%

2025年の飲食店倒産は900件で過去最多。 価格転嫁率(コスト上昇をどれだけ売価に反映できたか)は**32.3%**で、全業種平均39.4%より低い。

お通し1品の判断も、こうした数字の中で考える必要があります。

5分で計算する

1人あたりお通し原価 = 食材費 + 提供人件費 + 廃棄分
1人あたりお通し粗利 = お通し価格 - 1人あたり原価
月間お通し粗利 = 1人あたり粗利 × 月間来店人数

  • お通し価格: 450円
  • 食材費: 120円 / 提供人件費: 35円 / 廃棄分: 15円
  • 月間来店: 1,200人
1人あたり原価 = 120 + 35 + 15 = 170円
1人あたり粗利 = 450 - 170 = 280円
月間粗利 = 280 × 1,200 = 336,000円

この店が代替策なしでお通しを廃止すると、月33.6万円の粗利に穴が開く計算です。 「やめたい」と思っても、この穴をどう埋めるかを先に考えないと危ない。

やめる前に決めておく3つ

  1. 代替回収: ドリンク値上げ? 席料新設? セットメニュー化?
  2. 対象: 全日? それとも平日だけ試す?
  3. 告知: 店内POP・SNS・予約画面を同時に更新する

この3つを決めずに廃止すると、客単価だけが下がって終わります。

告知の書き方(短く)

いつもありがとうございます。
◯月◯日より、お通しの提供内容を変更いたします。
詳細は店内案内をご確認ください。

長い説明より、短く統一した文面の方が現場のトラブルは減ります。

今週やること

  • お通しの1人あたり原価を計算する
  • 月間粗利を出す
  • 廃止した場合の代替回収案を1つ決める
  • 平日限定で2週間テストする
  • テスト期間中、客数と客単価を毎日記録する

まとめ

お通しの続け方・やめ方に正解はありません。 ただ、「粗利の穴がいくらか」を知らないまま廃止するのは危ない。

先に数字を出して、次に回収策を決める。 この順番さえ守れば、どちらに転んでも大きなダメージは避けられます。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

お通しは、やめた方がいいですか?

一律にやめるのは危険です。まず1人あたり粗利を計算してください。月間粗利が30万円を超える店なら、代替の回収策なしに廃止すると大きな穴が開きます。

お通し原価は何を入れればいいですか?

食材費だけだと実態より安く見えます。盛り付けにかかる人件費(1人あたり30〜50円程度)と廃棄ロス分まで含めるのが正確です。

価格転嫁って何ですか?

上がった仕入れコストをメニュー価格に反映させることです。飲食店の転嫁率は32.3%と低く、コストの7割近くを自腹で吸収している計算になります。

客離れが心配です。どう伝えればいいですか?

長い説明は逆効果です。『理由・開始日・新ルール』の3点を短く書いた案内を、店内・SNS・予約画面で同時に出すのが一番トラブルが少ないです。

今すぐ原価を計算してみましょう

材料単価を入力するだけで、レシピ原価・利益率・販売価格を自動計算します。