原価計算アプリをダウンロードした日のこと、覚えていますか?
「これで原価管理ができる!」と思ったはずです。
でも、いざ開いてみると「レシピを登録してください」。材料を1つずつ入力して、分量を入れて、単位を選んで——
3品目くらいで「やっぱり後でいいか」と閉じた人、相当いるはずです。
原価計算アプリが使われなくなる最大の理由は、機能の問題ではなく「最初の登録が面倒」だから。逆に言えば、登録の壁さえ超えれば、あとは楽になる一方です。
先に結論
- 全メニュー登録は不要。まず売上上位5品だけ登録する
- 順番は「食材→単位統一→レシピ」。この順でやるとミスが減る
- 15分で実運用を始められる
挫折するパターンTOP3
1)最初に全メニューを登録しようとする
50品あるメニューを全部登録しようとすると、3時間以上かかります。途中で「営業に戻らないと」となって、そのまま二度と開かないパターン。
2)単位ルールを決めていない
「玉ねぎは1個?100g?」「醤油は大さじ?ml?」——登録するたびに迷う。迷うたびに手が止まる。
3)登録した後の運用を決めていない
「登録はした。で、次に何をすればいいの?」——ここが決まっていないと、せっかく登録しても放置されます。
最短手順(15分で始める)
ステップ1:仕入れ上位10食材を登録する(5分)
毎月の仕入れ伝票を見て、金額が大きい順に10食材を登録します。
単位は3つだけに統一してください。
| 食材の種類 | 登録単位 |
|---|---|
| 肉・野菜・粉類 | g(グラム) |
| 液体(醤油・油・スープ) | ml(ミリリットル) |
| 卵・レモン等 | 個 |
仕入れが「鶏もも肉 2kg 1,200円」なら、登録は「鶏もも肉 / 2,000g / 1,200円」。
この統一だけで、計算ズレが劇的に減ります。
ステップ2:売上上位5品のレシピを登録する(10分)
売れ筋5品だけ、レシピを登録します。
ポイントは実際に使っている分量を入れること。レシピ本の分量ではなく、今日の仕込みで計量している量です。
1品あたり2分が目安。食材を選んで、使用量を入力して、売価を入れる。5品で10分。
ステップ3:原価率を見て驚く(0分)
5品の原価率が自動で出ます。
「えっ、これ35%もあったの?」——この驚きが、アプリを使い続けるモチベーションになります。
登録後の運用ルール
登録しただけでは意味がありません。週1回の更新ルールを同時に決めます。
- 毎週○曜日に、仕入れ上位10食材の単価を更新する(3分)
- 単価が変わると、登録済みレシピの原価率が自動で変わる
- 前週比+3pt以上ズレた商品だけ確認する(2分)
合計5分。これが原価管理の「仕組み化」です。
なぜ今すぐ始めるべきか
2025年の食品値上げは20,609品目(帝国データバンク)。毎月のように仕入れ値が動いています。
登録が1週間遅れるごとに、「実際の原価」と「頭の中の原価」のズレが広がります。そのズレが月3万円なら、半年で18万円。
15分の初期投資で、半年後の18万円を守れる。 これがレシピ登録の本当の価値です。
今週やること
- 仕入れ上位10食材をリストアップする
- 単位を g / ml / 個 に統一して食材を登録する(5分)
- 売上上位5品のレシピを登録する(10分)
- 週次更新の曜日を決める
全メニューは後でいい。まず5品だけ。15分だけ。 それが、原価管理が「続く」かどうかの分かれ目です。
KitchenCostなら、食材を登録してレシピに紐づけるだけ。仕入値が変わったら1か所更新すれば、全レシピの原価率が自動で再計算されます。