「家族葬でも高いと言われる。
でも、利益は残らない。」
小規模葬儀社では、 この悩みがよく出ます。
先に3行
- 料金は相場より「1件あたり必要売上」で決める方がブレません。
- 葬儀は固定費が大きい業種なので、件数が少し落ちるだけで利益が崩れやすいです。
- 値上げするなら、金額だけでなく「基本に何を含むか」を先に見せるのが重要です。
2026年に見直しが必要な背景(2026-02-17確認)
- 総務省統計局の2025年平均CPI(全国)では、総合指数の前年比が +3.2%。
- 厚生労働省公表では、2025年度の最低賃金全国加重平均は 1,121円(前年度比 +66円)。
- e-Stat(小売物価統計「葬儀費用 1回」系列)を基にした集計では、2025年11月の平均価格は 125万9,535円、2025年平均は 124万6,957円 です。
人件費と運営費が上がる流れなので、 据え置きが長いほど、 1件あたり利益は薄くなりやすいです。
検索・コミュニティで見える悩み
Yahoo!知恵袋では、 次の相談が繰り返し出ています。
- 「10人規模の家族葬、実際いくらが相場か」
- 「小さい家族葬で107万円は高いか」
- 「家族葬でも費用が高く感じるのはなぜか」
業界ブログでも、 「葬儀費用はいくらかかるか」「家族葬の費用感」を確認する記事の閲覧が多いです。
つまり現場で止まりやすいのは、 「上げるかどうか」より、 何を根拠に、いくらにするか です。
むずかしい言葉を先に
- 固定費: 件数に関係なく毎月かかる費用(人件費、会館維持費など)。
- 変動費: 施行件数に応じて増える費用(棺、返礼品、搬送関連費など)。
- 1件あたり必要売上: 赤字を避けて運営を続けるために必要な、1件あたりの売上。
まず使う3つの式
月間総コスト = 月間固定費 + (1件あたり変動費 × 月間施行件数)
1件あたり必要売上 = (月間総コスト ÷ 月間施行件数) + 目標1件利益
必要プラン料金 = 1件あたり必要売上
5分試算(例)
- 月間固定費: 1,200,000円
- 1件あたり変動費: 310,000円
- 月間施行件数: 8件
- 目標1件利益: 120,000円
- 現在の家族葬プラン: 540,000円
月間総コスト = 1,200,000 + (310,000 × 8)
= 3,680,000円
1件あたり必要売上 = (3,680,000 ÷ 8) + 120,000
= 580,000円
必要プラン料金 = 580,000円
この場合、 現在の540,000円は 40,000円不足 です。
失敗しにくい改定順
- 固定費と変動費を分けて月次で出す
- 月間施行件数の平均を出す(直近3か月)
- 改定案を2つ作る(例: +20,000円 / +40,000円)
- 基本プランに含む内容を1ページで明示する
- 改定後は成約率と1件あたり利益を2週間ごとに確認する
よくある失敗
- 相場だけ見て価格を決める
- 固定費を軽く見積もる
- 総額だけ見せて、含む内容を説明しない
今日やること
- 月間固定費を確定する
- 1件あたり変動費を更新する
- 1件あたり必要売上を計算する
- 改定案を2つ作る
- 2週間後の見直し日を決める
まとめ
家族葬の料金改定は、 感覚より、 1件あたり必要売上で決める方が続きます。
まずは今月分だけでも、 3つの式で1回計算してみてください。