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まつ毛サロンの価格、「予約枠コスト」を入れて計算していますか?

材料費だけで価格を決めていませんか?予約枠1つにかかる固定費と人件費を入れると、値上げすべきメニューが見えてきます。個人まつ毛サロン向けの計算方法と告知テンプレートつき。

更新 2026年2月18日
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目次

予約は埋まっている。リピーターもついてくれている。なのに月末に口座を見ると、思ったほど残っていない。

個人のまつ毛サロンでよくあるパターンです。原因は「予約枠コスト」を価格に入れていないこと。材料費だけで考えると、本当のコストの半分以下しか見えていません。

先に結論

  • 価格は材料費だけでなく「予約枠コスト」まで入れて決めるのが安全
  • 見る数字は3つだけ。1施術原価、1施術粗利、時間あたり粗利
  • 値上げは全メニュー一律ではなく、長時間メニューから先に

いま価格を見直すべき背景

2024年の美容室倒産は197件で過去最多(帝国データバンク)。最低賃金は全国加重平均1,118円に上がりました(厚生労働省)。

固定費と人件費が上がる中で、「前の価格のまま」は経営体力を削り続けます。

予約枠コストとは

かんたんに言うと、「1枠あたりにかかる固定費と人件費」です。

家賃、光熱費、通信費、保険料など、お客さんが来ても来なくてもかかるお金がありますよね。それを1日の予約枠数で割ったものが予約枠コストです。空き枠が多いほど、1枠あたりのコストは重くなります。

使う計算式は3つ

予約枠コスト = (1日固定費 + 1日人件費) ÷ 1日予約枠数
1施術原価 = 材料費 + 決済手数料 + 予約枠コスト
時間あたり粗利 = (施術価格 − 1施術原価) ÷ 施術時間(時間)

具体例で計算してみましょう

  • 1日固定費: 14,000円(家賃・光熱費・通信費など)
  • 1日人件費: 12,000円
  • 1日予約枠数: 8枠
予約枠コスト = (14,000 + 12,000) ÷ 8 = 3,250円

つまり、予約が1枠入るたびに3,250円のコストがかかっているわけです。

ワンカラー施術の場合:

  • 施術価格: 6,900円
  • 材料費: 900円
  • 決済手数料: 207円
1施術原価 = 900 + 207 + 3,250 = 4,357円
1施術粗利 = 6,900 − 4,357 = 2,543円

粗利は2,543円。材料費だけで見ると「6,000円の粗利がある」と錯覚しがちですが、実際はその半分以下なんですね。

値上げを決める手順

  1. 売上上位3メニューの時間あたり粗利を計算する
  2. 自分の目標時給を下回るメニューだけ候補にする
  3. +300円〜+700円の範囲で試算する
  4. 2〜4週間前にお客さまへ告知する

そのまま使える告知テンプレート

いつもご来店ありがとうございます。材料費・運営コストの上昇に伴い、4月1日より一部メニューの価格を改定いたします。対象メニューと新価格は予約ページに掲載しております。今後も技術品質の維持に努めます。

今日やること

  • 1日の固定費と人件費を計算する
  • 予約枠コストを出す
  • 売上上位3メニューの1施術原価を計算する
  • 価格調整の候補を2メニューに絞る
  • 告知日と実施日をカレンダーに入れる

まとめ

価格を見直すのに必要なのは「値上げの勇気」ではなく「数字の準備」です。

予約枠コストを入れた原価を一度出してみてください。「上げるべきかどうか」の迷いが「いくら調整するか」の判断に変わりますから。


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参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

まつ毛サロンの原価は材料費だけで十分ですか?

十分ではないです。材料費に加えて決済手数料と予約枠コスト(1枠あたりの固定費と人件費)を入れると、実態に近い数字になります。材料費だけだと利益を多く見積もってしまいますよ。

予約枠コストって何ですか?

1枠あたりにかかる固定費と人件費のこと。たとえば1日の固定費と人件費が合計26,000円で8枠なら、1枠あたり3,250円かかっている計算になります。

一部メニューだけ値上げしてもいいですか?

むしろその方がいいです。施術時間が長く材料費も高いメニューから調整すれば、お客さまの負担感を最小限に抑えられます。

告知文はどう書けばいいですか?

開始日・対象メニュー・理由の3点を短く書くだけで十分。長い説明文は逆に不安を煽ることがあります。

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