「無料で十分じゃない?」
そう思っている間は、たぶん本当に無料で十分です。
問題は、「無料だと追いつかないかも」と薄々感じ始めたとき。メニューが増えた、仕入値がよく動く、更新が後回しになる——でも有料にする踏ん切りがつかない。
この記事は、その「踏ん切りの基準」を数字で出す方法を書きます。
先に結論
- 判断基準は「月額」ではなく「更新にかかる時間」と「見逃す粗利ロス」
- 週の更新作業が30分を超えたら、切り替え検討のサイン
- 迷ったら3か月だけ有料版を試して比較する
無料で回るラインと、回らなくなるライン
無料で十分なケース
- メニュー数が20品以下
- 主要食材の仕入れ先が固定で、価格変動が少ない
- 週1回の更新が10分以内で終わる
このラインなら、Excel管理でも無料アプリでも問題ありません。
有料を検討すべきケース
- メニューが30品を超えた
- 仕入れ値が月に何度も変わる(2025年は20,609品目が値上げ)
- 更新のたびに「どの食材の価格を変えたっけ?」と確認作業が発生する
- 更新が後回しになり、月末まで原価が古いまま
「後回しにしている時間」が実はいちばんコストが高い。 1か月放置すると、その間に仕入値が3〜5%動いている可能性があります。月商200万円の店で原価率が2pt上振れしたら、月4万円の粗利ロスです。
切り替え判断に使う2つの計算
1)更新時間のコスト
週の更新時間 × 4.3週 × 時給 ÷ 60 = 月間の更新時間コスト
たとえば、週30分かかっている場合——
30分 × 4.3 × 1,121円 ÷ 60 = 約2,410円/月
無料アプリの「タダ」のために、月2,410円分の時間を使っている計算です。
2)見逃す粗利ロス
更新漏れがある商品数 × 1品あたりの粗利差 × 月間販売数 = 月間粗利ロス
更新漏れが3品、1品あたり20円の粗利差、月間各100食なら——
3品 × 20円 × 100食 = 6,000円/月
更新時間コスト2,410円+粗利ロス6,000円=月8,410円。有料アプリの月額が1,000円なら、差し引き7,410円の改善になります。
「3か月比較法」のすすめ
切り替えに迷ったら、3か月だけ有料版を使ってみる方法がおすすめです。
比較するのはこの2つだけ。
| 比較項目 | 無料時代 | 有料3か月 |
|---|---|---|
| 週の更新時間 | ○分 | ○分 |
| 原価率が3pt以上ズレた商品数 | ○品 | ○品 |
更新時間が半分になっていたり、ズレた商品数が減っていれば、有料版の効果が出ています。変わらなければ、無料に戻しても何も失いません。
有料アプリで見るべき機能
月額を払うなら、この3つが使えるかを確認してください。
- 仕入値を1か所変えるだけで、全レシピの原価が自動再計算される(手入力が減る)
- 原価率と粗利額が同時に見える(判断が速くなる)
- メニュー数の上限が十分にある(30品以上登録できる)
この3つがなければ、有料にする意味は薄いです。
今週やること
- 今の週次更新に何分かかっているか計測する
- 更新漏れがありそうなメニューを3品ピックアップする
- 上の計算式で月間コストを出してみる
- 有料版の月額と比較して判断する
無料アプリが悪いわけではありません。「無料で頑張る時間」が有料の月額を超えたら、切り替えた方が得。 それだけのシンプルな話です。
KitchenCostは基本機能を無料で使えます。食材の価格を更新するだけで全レシピの原価が自動で変わるので、更新作業が最小限で済みます。