電気代の請求書を見るたびにため息が出る。
ガス代も洗剤も上がっているのに、洗濯機の料金は3年前のまま。 「上げなきゃ」とわかっていても、利用者が減るのが怖くて踏み切れない。
先に結論
- 料金は周辺店舗の相場ではなく「1回原価」から決めると安全
- 1回原価は、電気・ガス・洗剤・メンテ・清掃人件費を足すだけ
- 全台一斉改定ではなく、まず1台だけ小幅で試してから広げる
なぜ今見直すのか
2025年の消費者物価指数(CPI)は前年比**+3.2%(総務省統計局)。 最低賃金は全国加重平均1,121円**で前年から66円上がりました(厚生労働省)。
光熱費と人件費の両方が上がる中で、据え置きは実質的な値下げと同じです。
使う式は3つ
1回原価 = 電気代 + ガス代 + 洗剤費 + メンテ費 + 清掃人件費
1回利益 = 料金 - 1回原価
必要料金 = 1回原価 + 目標1回利益
数字で見てみる
- 電気代: 68円/回
- ガス代: 92円/回
- 洗剤費: 22円/回
- メンテ費(部品・修繕の按分): 35円/回
- 清掃人件費の按分: 28円/回
- 現在料金: 300円
1回原価 = 68 + 92 + 22 + 35 + 28 = 245円
1回利益 = 300 - 245 = 55円
1回55円。月3,000回利用されても利益は16.5万円。 目標を1回80円にするなら、必要料金は325円。まず300円→320円で反応を見る、という判断になります。
失敗しにくい改定手順
- 主要3機種の1回原価を出す
- 現在料金との差分を確認する
- 10〜30円刻みで改定案を2つ作る
- まず1台・一部時間帯で先行テストする
- 2週間ごとに利用回数と利益を確認する
ありがちな失敗
- 電気代だけで判断して、ガス・洗剤・メンテを無視する
- 全台同時に大きく上げて利用者が離れる
- 料金は上げるのに、清掃頻度を下げて評判を落とす
今日やること
- 主要3機種の1回原価を計算する
- 現在料金との差分を確認する
- 改定案を2つ作る(例: +20円 / +30円)
- 2週間のテスト期間と対象機種を決める
- 見直し日をカレンダーに入れる
まとめ
コインランドリーの値上げは「勇気」の問題ではなく「数字の準備」で決まります。
1回原価を出すだけで、いくら上げれば赤字が止まるかがわかる。 まず3台だけ、今日計算してみてください。