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「全部は上げられない」なら、据え置き商品を"設計"する

値上げしたいけど全品は無理。そんな店のための現実策。据え置き商品を集客装置として残しつつ、利益商品で穴を埋める設計方法を紹介します。

更新 2026年2月18日
値上げ据え置き価格設計飲食店利益改善2026
目次

「売上はあるのに、なぜか手元にお金が残らない」

この状態の店に「全部値上げしましょう」と言っても、現実的ではないですよね。 常連が多い店ほど、一律値上げは怖い。

でも、全品据え置きも続けられない。 じゃあどうするか。据え置き商品を”設計”するんです。

先に結論

  • 据え置き商品は残していい。ただし役割を決める
  • 商品を「集客用/標準/利益用」の3つに分ける
  • 利益の穴は、対象商品を絞って埋める

いまの数字

  • 価格転嫁率: 39.4%(帝国データバンク)/ 53.5%(経産省)
  • 2025年の食品値上げ: 20,609品目
  • 2025年の飲食店倒産: 1,002件(過去最多)

多くの店が「上げきれていない」のが現実です。 だからこそ、据え置き前提の設計が必要になります。

3分類で考える

分類役割価格方針
集客商品お客さんを呼ぶ看板据え置き
標準商品メニューの中心小幅改定(+3〜5%)
利益商品利益を稼ぐ柱しっかり改定

この3つに分けるだけで、「全部同じ扱い」の失敗を避けられます。

据え置きの看板商品があることで、お客さんは「全部上がった」とは感じにくくなる。 一方で利益商品でしっかり稼ぐから、全体の採算は守れる。

まず見る式

商品粗利額 = 売価 - 1品あたりの原価
商品粗利比率 = 商品粗利額 ÷ 売価 × 100

粗利額が薄いのに販売数が多い商品は要注意です。 「よく出るけど儲からない」商品を据え置きにしてしまうと、売れるほど赤字が膨らみます。

据え置きにするなら、粗利がある程度確保できている商品を選んでください。

今週やること

  • メニューを「集客/標準/利益」の3つに分ける
  • 各商品の粗利額を計算する
  • 据え置き商品の粗利が確保できているか確認する
  • 利益商品の改定幅を決める

値上げできない店でも、打ち手はあります。 据え置きは残していい。でも利益商品の設計は同時にやる。 この2本立てが、2026年の現実的な戦い方です。


商品ごとの粗利額を出すなら、KitchenCostでレシピを登録しておくと分類が早くなります。

参考データ(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

全部据え置きは危ないですか?

コスト上昇が続く中で全品据え置きを続けると、気づかないうちに赤字メニューが増えます。利益が薄い商品から順番に見直す必要があります。

据え置き商品は残していいですか?

残して大丈夫です。ただし「集客用」と役割を決めて、他の商品で利益を補う設計がセットで必要です。

どの商品を上げるべきですか?

販売数が多いのに粗利が薄い商品から。ここが赤字の主因になっていることが多いです。

客離れが怖いです

据え置き商品を明確に残し、改定対象を限定すると「全部上がった」という印象を防げます。

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