「回数券を出したいけど、どこまで値引きしていいのか分からない。」
個人美容室では、 この悩みで止まることが多いです。
先に3行
- 回数券は、売上より「1回あたり粗利」で決めると失敗しにくいです。
- 計算は3つだけ。1施術原価、1回あたり売上、1回あたり粗利。
- まずは5回券か6回券で、小さく始めるのが安全です。
2026年に価格設計が重要な理由(2026-02-17確認)
- 帝国データバンク公表では、美容室の倒産は2025年1〜8月で 157件 と高水準です。
- 厚生労働省公表では、2025年度の最低賃金全国加重平均は 1,121円 です。
固定費や人件費が上がる中で、 回数券の値引き幅を感覚で決めると、利益が先に削られやすくなります。
検索・コミュニティで見える悩み
Google候補では、
美容室 回数券、回数券 値段 などが出ています。
Yahoo!知恵袋でも、 美容室やネイルの回数券価格、値引き幅に関する質問が続いています。
つまり現場では、 「出すか出さないか」より「いくらで出すか」で迷っています。
むずかしい言葉を先に
- 1施術原価: 施術1回に実際にかかる費用。
- 1回あたり売上: 回数券価格を利用回数で割った金額。
- 1回あたり粗利: 1回あたり売上から原価を引いた残り。
まず使う3つの式
1回あたり売上 = 回数券価格 ÷ 利用回数
1回あたり粗利 = 1回あたり売上 - 1施術原価
粗利差 = 通常施術の粗利 - 回数券の1回あたり粗利
5分試算(例)
- 通常価格: 8,000円
- 6回券価格: 42,000円
- 1施術原価: 4,900円
1回あたり売上 = 42,000 ÷ 6 = 7,000円
1回あたり粗利 = 7,000 - 4,900 = 2,100円
通常施術の粗利 = 8,000 - 4,900 = 3,100円
粗利差 = 3,100 - 2,100 = 1,000円
このケースでは、 1回ごとに通常より1,000円粗利が減る計算です。
だから回数券は、 販売枚数ではなく「粗利が残るか」で見る必要があります。
失敗しにくい設計順
- 売上上位3メニューの1施術原価を出す
- 5回券と6回券で1回あたり粗利を比較する
- 粗利が薄すぎる案は先に捨てる
- 1か月だけテスト運用する
- 継続率と粗利をセットで見る
よくある失敗
- 値引き率だけで決めて、原価を見ない
- 10回券など長期券を最初から出す
- 回数券販売額だけ見て、消化時の利益を見ない
今日やること
- 売上上位3メニューの1施術原価を出す
- 5回券・6回券の1回あたり粗利を計算する
- 一番粗利が安定する案を1つ選ぶ
- 1か月テストの開始日を決める
- 月末に見直す日を固定する
まとめ
回数券は、 「たくさん売る設計」より「1回あたり粗利が残る設計」が先です。
まずは5回券か6回券で、 数字を見ながら小さく始めてみてください。