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インバウンド繁忙店の価格設計2026: 客数が増えても利益を残す実務ガイド

訪日客増加で忙しいのに利益が薄い店向け。店頭価格・デリバリー価格・多言語メニュー表示を矛盾なく運用する方法を解説。

公開 2026年2月14日
インバウンド価格設計飲食店経営原価計算デリバリー日本
目次

訪日客が戻ると、客数は増えます。
でも、利益は同じように増えない。ここで止まる店が多いです。

2025年9月の訪日外客数は326.68万人。9月までの累計は3,165万人で、過去最速で3,000万人を超えました。
さらに2025年の訪日外国人旅行消費額は9兆4,559億円。需要は明確に強いです。

先に要点

  • 客数増はチャンス。でも粗利管理をしないと消える
  • 価格論争を避けるには「短い価格説明文」が必要
  • 店頭・テイクアウト・デリバリーを同じ計算で見ない
  • 週次で上位メニューの粗利を更新する

まず計算を分ける

注文粗利 = 売価 - (食材 + 包材 + 決済費 + チャネル費 + プロモ負担)

同じメニューでも、店頭とデリバリーでは包材・手数料が違います。
ここを混ぜると「売れているのに残らない」が起きます。

例: 唐揚げ丼(1食)

  • 店頭売価: 980円
  • 食材: 390円
  • 包材: 90円(店頭は0円想定、持ち帰り/配達時のみ)
  • 決済関連: 20円
  • チャネル関連: 210円

店頭粗利(現金会計中心想定):

980 - 390 = 590円

配達粗利:

980 - (390 + 90 + 20 + 210) = 270円

同じ980円でも、粗利は半分以下。
これを知らずに「客数だけ追う」と、忙しさだけ増えます。

クレームを減らす価格表示

Yahoo知恵袋では「なぜ店頭より高いのか」「サービス料は誰が払うのか」という質問が繰り返されています。
説明不足が、不信感に直結している状態です。

表示文は短く固定してください。

店頭と同価格で提供しています。配達品質維持のため一部メニュー構成を調整しています。

または

表示価格は税込です。デリバリーでは容器・配送関連コストを含みます。

現場で効く運用ルール

  1. 上位10メニューだけ週次で粗利更新
  2. 配達向けは「崩れにくい構成」を優先
  3. 低粗利単品はセット誘導を基本にする
  4. 英語メニューは税込総額を主表示にする

今週やること

  • 上位10メニューの店頭/配達粗利を分離計算
  • 英語・日本語の価格注記を1行で統一
  • 低粗利メニューをセット化
  • 週次レビューを固定化

参考

よくある質問

訪日客が増えているのに、なぜ利益が増えないのですか?

客数増加と同時に、チャネル手数料・包材・決済コストも増えるためです。売上だけでなく注文単位の粗利を見る必要があります。

店頭価格とアプリ価格は同じにすべきですか?

方針は店舗次第ですが、同価格運用の場合はセット構成や最低注文金額で粗利を守る設計が必要です。

英語メニューに価格をどう書けばトラブルが減りますか?

税込表示を基本にし、追加料金がある場合は短く明記します。長い説明より、1行で条件を示す方が効果的です。

見直し頻度はどれくらいが良いですか?

繁忙期は週次、通常期でも月次で原価とチャネル別粗利を更新するのが安全です。

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