揚げたてのチュロスにシナモンシュガーをまぶして、チョコソースを添える——。お客さんの目が輝く瞬間ですね。
ただ、あの「揚げたて」がくせものです。揚げ時間が30秒長くなるだけで油の吸収量が変わるし、ソースを気前よく出せば原価はあっという間に跳ね上がる。チュロスは材料が少なく見えるぶん、管理の甘さがそのまま利益に直結します。
先に結論
- チュロス原価の中心は生地・揚げ油・ソースの3つ
- シナモンシュガーも地味に積み上がるので計上する
- ソースは無料提供せず、有料オプションで管理する
- 持ち帰り用の包材(紙袋・トレー)も原価に含める
基本の計算式
チュロス原価 = 生地 + 揚げ油 + 砂糖/シナモン + ソース + 包材
原価率 = 原価 ÷ 税抜売価
なぜ原価が崩れるのか
チュロス専門店でよく見る原価ブレは、だいたいこの4パターンです。
- 生地の仕込み量と本数が合わない——1バッチで何本取れるか決めていない
- 揚げ時間が長くなり油吸収が増える——忙しい時間帯ほど油が劣化して吸いやすくなる
- ソースを無料でたっぷり出す——チョコソース20gで35円。毎回おまけすると月数万円
- 持ち帰り包材を原価に入れていない——紙トレー+袋で15〜20円は見えないコスト
原価例(1本あたり)
| 構成 | 目安 | 原価 |
|---|---|---|
| 生地 | 70g | 55円 |
| 揚げ油 | 1本分 | 25円 |
| 砂糖/シナモン | 10g | 8円 |
| ソース | 20g | 35円 |
| 包材 | 1セット | 15円 |
| 合計 | 138円 |
税抜売価420円なら原価率は32.9%。ソースを無料で増量すると、あっという間に38%を超えます。
価格設計のコツ
- ベース価格はシナモンシュガーのシンプル味で設定する
- チョコ・キャラメルなどプレミアムソースは**+50〜100円**
- 追加ソースは必ず別料金にする
- ドリンクとのセット販売で客単価を上げる(ソースではなくドリンクで利益を取る発想)
今週やること
- 生地1バッチの仕込み量と本数を記録する
- 揚げ油の交換頻度と月間コストを計算する
- ソース量を計量カップで固定する(目分量をやめる)
- 包材の単価を確認し、原価表に入れる
KitchenCostなら、チュロスの生地・油・ソース・包材をまとめて原価計算できます。